Tungsten Version 1.22をリリースしました。
修正内容は、分割したときの境界線をスキンでカスタマイズ可能に、 フルスクリーン表示時に時計を表示する機能を追加、 Blinkエンジンのバージョンアップ、バグ修正などです。
分割したときの境界線がカスタマイズ可能に
これまで、ウィンドウ分割をしたときの境界線は、WTL
のグラデーションバーを使用していました。(上図の左)
しかし、これではタブウィンドウと分割バーの境界があやふやで、同化してしまっていました。
そのため、
@TungstenBrowser ツールバーの境目にメリハリが無いのは見てて落ち着かないですね。謎の空白も表示領域至上主義者としては許しがたし。
— Syou-K (@KuramochiSyou) 2013, 9月 18
といったご指摘をいただきました。 (Syou-kさんのツイートから勝手に引用させていただきました。 なお、「謎の空白」は1.16で解決済)
1.22からは、境界線をスキンでカスタマイズできるようにしました。
デフォルトスキンでは、上図の右側のように表示されます。(デザインセンスは相変わらずです)
左右分割、上下分割で個別のスキン画像を用意しているため、別々のデザインにすることができます。
また、左右分割では幅、上下分割では高さが境界線の太さになります。
デフォルトスキンでは太さを6pxとしています。
他のスキン画像と同様、足りない領域についてはパターンブラシで敷き詰められます。
高速化
Blinkエンジンのコンパイルオプションを変更して高速化
小手先な方法ですが、Chromiumのコンパイルオプションをいじって速度優先にしました。
※ただし、体感速度はあまり上がりません・・・orz
前回の作業状態の保存処理を遅延書き込み方式に変更
異常終了時に直前の状態を復元できるようにするために、タブ追加したり閉じたりページを読み込むたびに、作業状態を保存しています。
しかし、あまりに頻繁に書き込みを行っているせいで、重くなっていました。
そこで、1.22では、即座に書き込まずに最大で5秒待ってから書き込みを行うように修正しました。 遅延書き込みが行われるまでの間は書き込み処理が吸収されるため、ディスクへの負荷が減り体感速度向上が期待できます。
フルスクリーン表示時に時計を表示
フルスクリーン表示にするとタスクバーが隠れてしまうため、時計がなくなってしまって困ると思って実装したおまけ機能です。
時刻(H:MM)、ツールチップで日付が表示されます。日付の形式は、コントロールパネルの「地域と言語」の長い形式の日付と同じです。
例のごとく、デフォルトで有効になっていますが、ブラウザ設定で無効にすることができます。
今のところ、おまけ機能なのでバグ修正以外の予定はありませんが、要望があれば対応するかもしれません。
Blinkエンジンのバージョンアップ
Blinkエンジンを33.0.1750.154にバージョンアップしました。
新しいタブに馬鹿みたいにでかいGoogleロゴが出ると心配なあなた。大丈夫です。
33で有効になってしまったInstant Extended APIを強制的に無効にしたので、
新しいタブを開いたときのページは1.21と同じです。
「Googleの所有物!!」のように主張するロゴは表示させません。
また、ChromiumにはNPAPIのFlashがクラッシュする問題が未解決ですが、 ある程度の対策を入れたので、Chromeや未対策の派生ブラウザよりクラッシュしにくくなっていると思います。
バグ修正
以下のバグを修正しました。
- 拡張機能のポップアップウィンドウがタブの切り替えなどで消えずに残りっぱなしになる
- Tungstenをフォアグラウンドにしてもキーボードフォーカスが元に戻らない
- 最大化、フルスクリーン状態でテーマをAero Glassに切り替えると上部に空白ができる
- Tungstenの終了時間が異常に長い場合がある
- Tridentエンジンで「隣で開く」が動作しないリンクがある
- 新バージョンのChromeのブックマークが読み込めない
- 特定の条件でブラウザウィンドウが正常に取り込まれない
- 二重起動を検知したときにTungstenの起動時間が異常に長くなる
その他
萎えると評判の「スタート」ボタンの画像を、「Tungsten」に変更しました。 デフォルトスキンを刷新するまで、これでいこうかと思います。
Tungsten.exeのアイコンを刷新しました。
とあるところで募集をしたところ、46件も提案が集まり、どれにしようか迷いました。
提案していただいた皆様、ありがとうございました。
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