2014年2月1日土曜日

Tungsten 1.21 リリース

Tungsten Version 1.21をリリースしました。

クイックスタートとお気に入りの動作変更、Blinkエンジンのタブ追加の処理を高速化、 デフォルト壁紙の追加、バグ修正を行いました。

今回のバージョンからクイックスタート、お気に入り、その他のお気に入りをクリックしたときの動作が変わっていますので、 以前のバージョンをご利用の方はご注意ください。詳細はこの記事の続きをご覧ください。

※Blinkエンジンのバージョンアップは見送り

クイックスタート、お気に入り、その他のお気に入りのクリック時の動作変更

クイックスタート、お気に入り、その他のお気に入りをクリックしたときの動作を、 ブラウザーのハイパーリンクをクリックした時と同じになるように変更しました。
1.20までと動作が異なります。ご了承ください。

行動 動作(1.21以上) 動作(1.20まで)
クリック アクティブタブで開く 新しいタブで開く(フォアグラウンド)
Ctrl+クリック 新しいタブで開く(バックグラウンド)
Shift+クリック 新しいタブで開く(フォアグラウンド)

なお、CtrlとShiftが同時に押されている場合は、Shiftを優先します。 (つまり、フォアグラウンドで開く)

デフォルト壁紙の追加

デフォルト壁紙がなく、なんとなく寂しかったのでパブリックドメインになっていた画像を追加しました。

ブラウザ設定がデフォルトのままの場合は、タブが何もないときと新しいタブ(よく開くページ)に表示されるようになっています。 表示したくない場合は、ブラウザ設定の「基本設定」 - 「スキン」から変更してください。

Blinkエンジンのタブ追加処理を高速化

Tridentと比べてBlinkエンジンのタブ追加が遅かったのと、タブ追加ボタンを連打するとちらつきが目立ったので、 体感速度を上げる、かつちらつきを抑える修正を実施しました。

  • chrome://newtab/の表示完了時間を短縮
    時間のかかる履歴テーブルの参照を、最短で60秒に1回にしました。
    改良前(1.20):

    改良後(1.21):

    1.20と比較して、JavaScript実行前の待ち時間が短縮されていることがおわかりになると思います。
    ただ、メモリキャッシュや環境により変化するので、図は参考程度ということで。
  • Tungsten本体のタブ追加処理の見直し
    Blinkエンジンプロセスが落ちないように作成していたダミータブを活用するようにしました。
    1.21では、ダミータブの代わりに新しいタブを作成し、タブ追加ボタンが押された時にそのタブを利用するようにすることで、 Tridentエンジンと同様に新しいタブのページ表示が一瞬で出たかのようにしています。

バグ修正、ほか

  • 新しいタブでサムネイルなし画像の読込に失敗した場合、JavaScript部分が無限ループするバグを修正
  • スキンの壁紙を表示する画像の種類について、拡張子.jpgを追加
  • Chromiumのタスクマネージャーにメモリ解放ボタンを追加(実験用)

    普通のChromiumでは、このボタンを押すと異常終了してしまいますが、Tungstenでは修正済みです。
    SQLiteメモリやJavaScriptメモリの使用量は実行することで減るようですが、効果があるかどうかは微妙です。
    Chromiumでは引数を指定しないと出ないこと、効果が微妙なこと、(NULLチェックだけの単純な)修正が放置されていることから、実験用という位置づけとさせていただきます。

すでにTungstenをお使いの方は、デフォルトでTungstenの起動時に通知されるようになっています。 その指示に従ってダウンロード・インストールを行ってください。
ダウンロードページからダウンロード・インストールでもOKです。

# Chromium32の安定版リリースされたけど、地雷多そうで今回は見送り。
# チルトホイールによる横スクロールができないバグが102になってようやく直ったが、まだ不安。