2015/3/3追記: 2.01から、この動作は廃止となりました。 この記事は、これまでのバージョンのために残しておきます。
Tungstenの最大化ボタンの挙動が普通のウィンドウと異なることにお気づきでしょうか。
通常のウィンドウ状態で最大化ボタンを2回押しても元に戻らず、バグなの?と思った方もいらっしゃるかもしれません。
(この場合、最大化ボタンをもう一回押せば元に戻ります)
Tungstenにおける最大化の挙動を解説したいと思います。
状態遷移
Tungstenでは、ブラウザーウィンドウをできるだけ広く使えるように、 かつフルスクリーン表示ができることに気づいてもらえるように最大化の挙動を変更しています。
タスクバーが自動的に隠れない設定の場合は、通常 → 最大化 → フルスクリーンの順に遷移します。
タスクバーが自動的に隠れる設定の場合は、通常 → 最大化のみで、他のウィンドウと同じ動きとなります。
これは、最大化とフルスクリーンが全く同じ動きとなるためです。
通常
通常状態では、ウィンドウ移動に必要なタイトルバーがあります。 画面をできるだけ広く使えるようにするため、タイトルバーは細めになっています。
最大化
最大化では、ウィンドウの移動のためだけに存在していた擬似的なタイトルバーを隠します。 通常状態と同様、画面をできるだけ広く使えるようにするためです。 この時点では、まだタスクバーは隠れていません。
フルスクリーン (※タスクバーを自動的に隠す設定になっていない場合のみ)
図の最下部をよく見ると、タスクバーが隠れていることがおわかりになると思います。
Tungstenでのフルスクリーンは、タスクバーが隠れていること以外は最大化とまったく同じです。 したがって、フルスクリーンの定義が、他のブラウザーとは異なっています。 ページが全画面に表示されるものではなく、ただタスクバーを隠すだけにすぎません。
また、タスクバーを隠した状態でも、マウスポインターを下端に移動すれば、タスクバーが見えるように工夫しています。
前述のとおり、タスクバーを自動的に隠す設定になっている場合は、 最大化状態ですでにフルスクリーンと同じ状態になっているため、 この状態はスキップされて通常に戻ります。