1.93から、Tungstenをポータブル版にすることができるようになりました。
ポータブル版とは?
実行するのに必要なファイルと、設定ファイルがすべて同じフォルダーの中で完結し、 そのフォルダーがどの場所にあっても別のPCであっても動作するようになっているものは、ポータブル版と呼ばれています。
1.92までのTungstenは、設定ファイルを常に%appdata%内に作るようになっていたため、ポータブル版にすることはできませんでした。
ポータブル版化する方法
1.93以上では、次の作業を行うことで、設定ファイルを実行ファイルと同じ場所に格納するようになり、 ポータブル版にすることができます。
- Tungstenのダウンロードページから、アーカイブ版をダウンロード
- アーカイブ版をUSBメモリなどの任意のフォルダーに解凍
- 解凍したフォルダーに"portable"ファイルを作成
- Tungstenを起動し、解凍したフォルダーに"settings"フォルダーが作成されることを確認
以上で、USBメモリなどからTungstenを実行することができるようになります。
ポータブル版の制限事項
ポータブル版は、以下のような制限があります。
- Tridentエンジン固有の設定はポータブル版のフォルダーではなく、起動したPCのレジストリに保存されます。
- Tridentエンジンの設定、およびBlinkエンジンがレジストリ書き込みを行いますが、簡単に削除する方法を用意していません。
- 頻繁に書き込みが行われるため、USBメモリなどの寿命を縮める可能性があります。
- Tungsten 2.10未満使用時に、アップデートチェックのアップデート確認ダイアログから最新版をダウンロードするのは推奨しません。
アップデートチェックが有効になっている場合、より新しいバージョンが公開されていれば直接ダウンロードしますが、 ダウンロードされたインストーラーは、ポータブル版の場所を把握していません。 インストール場所を変えないでそのまま進めると、非ポータブル版がインストールされてしまいます。
Tungstenのダウンロードページから、zip版をダウンロードし、解凍して旧バージョンを上書きすることをおすすめします。
Tungsten 2.10以上ではダウンロードの代わりにTungstenのホームページを参照するようになっています。