2015年2月10日火曜日

マウスジェスチャーについて

2.00で追加された、マウスジェスチャーについて。

マウスジェスチャーとは?

マウスカーソルの移動した軌跡によってコマンドを実行する機能です。 マウスの右ボタンを押したままマウスカーソルを動かした後で右ボタンを離すことで動作します。
右ボタンを押した状態でマウスカーソルを動かさない代わりにホイールを動かすジェスチャーをホイールジェスチャーと呼び、 右ボタンを押した状態で左ボタンを押す、または左ボタンを押した状態で右ボタンを押すジェスチャーをロッカージェスチャーと呼びます。

マウスジェスチャーを内蔵することで、レンダリングエンジンに依存することなく共通で使えるようになりました。

マウスジェスチャーの基本操作

  1. Tungstenのウィンドウのどこかでマウスの右ボタンを押す
  2. 右ボタンを離さないでマウスカーソルを動かす
    デフォルト設定では、下図のように軌跡が表示されます。

    方向によりジェスチャー後の動作が決まります。方向は、上下左右の4方向を検知します。できるだけ斜めにならないようにジェスチャーするのが誤作動させないコツです。
  3. 右ボタンを離す
    登録されたジェスチャーと合致すれば、対応する動作が実行されます。

デフォルトで定義されているジェスチャー

マウスジェスチャー:
ジェスチャー動作
中止
新しいタブを開く
戻る
進む
↑↓ページを更新
↓→タブを閉じる
ホイールジェスチャー:
ジェスチャー動作
上方向ホイール前のタブに切り替え
下方向ホイール次のタブに切り替え
ロッカージェスチャー:
ジェスチャー動作
右ボタン→左ボタン戻る
左ボタン→右ボタン進む

マウスジェスチャーのカスタマイズ

マウスジェスチャーの動作はカスタマイズ可能で、ブラウザ設定から設定できます。

「マウスジェスチャーとみなす移動距離」は、右ボタンを押してからマウスジェスチャーをしたと判定するのにどれぐらいマウスカーソルを動かさなければならないかを指定します。
10ピクセルと指定した場合、ボタンを押してから10ピクセルより多く動かして初めて認識されます。

マウスジェスチャーの追加方法

  1. マウスジェスチャー設定画面(上図)から、「追加/編集」ボタンをクリック
    マウスジェスチャー追加/編集画面(下図)が表示されます。
  2. ジェスチャーパッドの枠内に追加したいジェスチャーを行う
    軌跡表示オプションに関係なく軌跡は表示されませんが、認識したジェスチャーは下のエディットボックスに表示されます。
  3. ジェスチャーの動作をコンボボックスから選択
    「任意のショートカットキー」を選択した場合は、 その下のエディットボックスに割り当てたいショートカットキーをキーボードで入力してください。
    登録済みのジェスチャーの場合は、登録されている動作が表示されます。
  4. 「追加」ボタンを押す
    連続して追加できるようにしているため自動的には閉じません。 追加が終了したら閉じてください。

マウスジェスチャーの動作は、Tungsten固有コマンド、あるいは任意のショートカットキーを指定することが可能です。

任意のショートカットキーについて

マウスジェスチャー追加/編集画面のマウスジェスチャーの動作は、Tungsten固有コマンド以外に「任意のショートカットキー」を選択することができます。

Tungsten固有コマンドを指定した場合は、アクティブタブにかかわらずTungstenに直接固有コマンドを実行します。ショートカットキーを表示していますが、あくまでも参考であり、ショートカットキーがアクティブタブに送信されることはありません。

これに対して、「任意のショートカットキー」を指定した場合、 ジェスチャーを開始した時のアクティブタブに指定したショートカットキーが送信されます。

例として、ローカルアプリがアクティブ状態で、動作が「更新」の場合と「任意のショートカットキー(F5)」の場合を挙げます。
「更新」の場合、ローカルアプリには何も送られてきません。
「任意のショートカットキー」の場合、ローカルアプリにF5が送信され、そのショートカットキーの動作が実行されます。

任意のショートカットキーを使用することで、クリップボードのコピー/ペースト、最上部/最下部へ移動するようなジェスチャーも定義できます。 ショートカットキーベースなので、動くかどうかはフォーカスの当たっているコントロールに対して実行できるかどうかにかかっています。

マウスジェスチャーの仕様・制限事項

  • 汎用のマウスジェスチャー機能ではありません。
    有効範囲は、Tungstenウィンドウ内のコントロール類、ブラウザ、取り込んだローカルアプリのみです。
  • デフォルトで定義されているマウスジェスチャー、ホイールジェスチャー、ロッカージェスチャーが不要な場合は、 マウスジェスチャー一覧から不要な定義を削除してください。
  • 中ボタンや特殊ボタンをジェスチャーに含めることはできません。
  • ロッカージェスチャーの回数は1回のみで、2回以上のジェスチャーは定義できません。
    例) 左ボタン + 右ダブルクリック など (この場合はロッカージェスチャーが2回動作する)
  • マウスジェスチャーの開始を右ボタン以外にすることはできません。
  • マウスジェスチャーの軌跡は、赤色3px固定です。
  • アクティブタブに応じてジェスチャー動作を変えることはできません。

なお、汎用のマウスジェスチャーツールを使用していると競合が起こり正常に使用できなくなる可能性があります。マウスジェスチャー機能が搭載されたローカルアプリをTungstenのタブに取り込んだ場合も同様です。
この場合、どちらかのマウスジェスチャー機能を無効にする、Tungsten*.exeを除外するなどの対応が必要となります。