2013/05/27 追記・修正
Version 1.10にて、WebKitエンジン使用中に、WebKitエンジンのプロセスが異常終了する現象を確認しました。
この問題は、Version 1.11にて解決済みです。
Version 1.03から4ヶ月以上かかってしまいましたが、
TungstenがVersion 1.10にバージョンアップしました。
1.03までに発生していたバグ修正がほとんどですが、今回は非常に大きな新機能があります。
WebKitとTridentのダブルエンジン
1.03までは、IEコンポーネントだけを使っていました。
IEのメジャーバージョンアップが止まっているWindows XPではHTML5の対応が乏しく、
JavaScriptやページの表示速度がそんなに速くありません。
1.10では、WebKitレンダリングエンジンが新たに搭載されています。
WebKitレンダリングエンジンは、ChromiumをベースにTungstenとの連携機能の追加や最適化を行っています。
採用するChromiumのバージョンは、Chromeの安定版と同じバージョンのものです。
今後、Chromeのバージョンアップに連動して更新していく予定です。
Chromium 28の安定版が登場した場合は、Tungstenに搭載されるレンダリングエンジンがWebKitエンジンからBlinkになります。
WebKit(Chromium)を採用したことによるメリットは、高速かつ安定したレンダリングができること。 IEコンポーネントとは異なり、タブごとにプロセスが分離するため、IEコンポーネントよりフリーズする確率が減ります。
ただし、デメリットもあります。メモリーが大量に必要になります。タブをいくつも開いていると、4GBでは足りなくなるかもしれません。
また、Tungstenの仕様により、閉じたタブを開いたときにセッションの復元ができないという制限も(相変わらず)あります。
Tungstenは、まだまだバージョンアップをしていきます。 これからもよろしくお願いいたします。