2015年3月1日日曜日

Tungsten 2.01リリース

Tungsten Version 2.01をリリースしました。

変更点

お気に入り、クイックスタートのクリック動作をカスタマイズ可能に

お気に入りやクイックスタートのクリック動作を、アクティブタブに開くのではなく別タブに開いてほしいという 要望にお答えし、カスタマイズできるようにしました。
ブラウザ設定から変更できます。

この設定を変えることで、何もキーを押さずにクリックした場合の動作が入れ替わります。
「新しいタブ(フォアグラウンド)」の場合はShiftを押してクリックした場合の動作が、 「新しいタブ(バックグラウンド)」の場合はCtrlを押してクリックした場合の動作が入れ替わります。
ただし、タブを開くときにアクティブタブのレンダリングエンジンが異なっている場合は、この動作通りにならない場合があります。ご了承ください。

クイックスタートの表示・非表示を切り替え可能に

クイックスタートの非表示できるようにしてほしいというご要望をいただき、対応いたしました。
クイックスタートを非表示にすることで、ブラウザの表示領域を増やすことができます。

クイックスタートバーの何もないところ、またはタブバーのタブでない部分のコンテキストメニューに「クイックスタート」を追加し、 それを選択することでクイックスタートバーを非表示にすることができます。
非表示状態から元に戻すには、タブバーのタブでない部分のコンテキストメニューから同じ要領で行ってください。

最大化ボタンによるTungstenのフルスクリーン状態遷移を削除

Tungstenでは、最大化ボタンにより通常、最大化、フルスクリーンという状態遷移をとるようにしていました。
ローカルアプリ機能によりウィンドウ取り込み(ウィンドウのタブ化)が可能なため、クイックスタートやお気に入りをランチャーに見立ててローカルアプリを立ち上げることを想定していました。
そのように考えると、ウィンドウがTungstenの中に入りそれだけで完結するため、類似機能となるタスクバーが邪魔になり、それを隠せるようにすることで表示領域を稼ぎたいというのが目的でした。
また、フルスクリーン表示ができることに気づいてもらえるようにする、というのもこの動作にした理由の1つです。

しかしながら、フルスクリーンの定義が他のブラウザと違いただタスクバーを隠すに過ぎなかったこと、Windows標準の動作と大きく異なり違和感があること、わざわざ最大化ボタンによる操作で遷移させてよかったのか疑問を感じていたことから廃止することにしました。

Blinkエンジンを40.0.2214.115にバージョンアップしました。

以前のバージョンに引き続き以下のような独自修正を行っています。

  • システムにインストールされたPPAPI Flashを認識するようにした
    Chromium 40でもシステムにインストールしたPPAPI Flashが認識しないので、 レジストリを参照するように修正しました。バージョンが上がっても認識できます。
  • アクティブでないブラウザウィンドウのチルトホイールイベントが正しく動作しないバグの修正
  • DirectX11版のANGLEを無効化し、従来からあるDirectX9版にした(引数指定により実現)
    39から、一部GPUでCanvasの描画不具合 (Canvas Perfなど) を抱えているのでまだDirectX11版を有効にしません。
  • HiDPI対応を無効化
    TungstenがHiDPIに対応していないので、相性問題を回避するために無効化しました。
  • 不要機能の削除(Google Now、Googleアカウント同期機能、Chromiumアンインストーラー、翻訳、Chromium固有のブックマーク、履歴、ブラウザオプションの一部など)
  • コンパイラ最適化オプションを一部変更

バグ修正

以下のバグを修正しました。

  • 任意のショートカットキーを設定したマウスジェスチャーを編集するとショートカットキーが表示されない
  • 2.00で追加したショートカットキーを押しても反応しない場合がある
  • その他、細かなバグ

すでにTungstenをお使いの方は、デフォルトでTungstenの起動時に通知されるようになっています。 その指示に従ってダウンロード・インストールを行ってください。
ダウンロードページからダウンロード・インストールでもOKです。