いきなり、大きなニュースが飛び込んできました。
[速報]マイクロソフト、フル機能の無料版「Visual Studio Community 2013」公開
[速報]マイクロソフト、サーバサイドの「.NET Core Rutime」と「.NET Framework」のオープンソース化を発表。C#コンパイラやASP.NETなど
・・・という発表があったので、前者が本当にそうなのか確認してみることにしました。
Visual Studio Communityって?
MSによるVisual Studio Communityの説明によると、条件を満たす開発者(個人、非営利団体、オープンソース開発者、中堅・中小企業※)が使用できるVisual Studio Expressに代わるエディションのようです。 Expressのように目的別に分かれていない、アドインが使えるといった特徴があります。
※ただし、「PC台数250台未満かつ年商1億円未満の企業。該当企業は5名まで」の条件付き(2015年2月現在)。この条件を満たしていても、「別の企業からの報酬を伴う委託に対しアプリケーション開発する場合には使用できない」という条件もあります。これがProfessionalとの明確な差ということでしょう。
CommunityはProfessional相当
上記(MSによる説明)によると、明確に「Professionalと同等機能が無償」と書かれています。 エディション比較表でも、Professionalと同じ機能が入っていることがわかります。
Professionalとの違いは、今のところユーザー制限と日本語版が直接配布されていないことだけのようです。
インストーラー版とISO版は英語しか用意されていませんが、別途日本語の言語パックをインストールすれば日本語化できます。
Communityの使用条件を満たす人であれば、試さない理由はないと思います。
一方で、これまでの無償版であるExpressは、次のバージョン以後はリリースされなくなります。Expressを重用していてCommunityのユーザー制限に引っかかる企業にとっては、ライセンスがかなり厳しくなってしまうので困っているのではないでしょうか。
実際に試してみる
早速ダウンロードし、インストーラーを立ち上げてみました。すると、インストールオプションに
"Microsoft Foudation Classes"がある!
外観
Expressにはついてこなかった[分析]メニューがあります。
新規プロジェクト
本当にProfessional相当のようです。MFC、ATLからInstallShield Limitedの有効化までついてきます。
※実際にできるのかは不明。この辺のライセンスはよくわかりません。
リソースエディタ
あります。
ATL搭載も含めて、WTL導入の障壁が(ユーザー制限を除き)消え去ってしまいました。
PGO
あります。P・G・O! P・G・O!
Visual Studio Just-In-Timeデバッガー
アプリがクラッシュしたときにVisual Studioからプロセスをアタッチしていなくても、デバッガーを起動してクラッシュした場所を教えてくれる機能。
Expressにはなかったのですが、Communityならこの通り使えます。
ほか、Expressでは使用できないGPUデバッグやx64ネイティブコンパイラ、プロファイラーもあるのを確認しました。