Tungsten Version 2.08をリリースしました。
変更点
※Blinkエンジンの最新版、PGOビルド、x64版はフォーラムを覗くと何かあるかもしれません。
Blinkエンジンのバージョンアップ
Blinkエンジンを49.0.2623.112にバージョンアップしました。Windows Vistaでの動作が公式に確認されている最後のバージョンです。
50については、BlinkエンジンがVista非対応となるため見送りました。テスト版を公開中です。
Tungstenでは、以下のような独自修正を行っています。
- アクティブでないブラウザウィンドウのチルトホイールイベントが正しく動作しないバグの修正
- 不要機能の削除(Google Now、Googleアカウント同期機能、Chromiumアンインストーラー、翻訳、Chromium固有のブックマーク、履歴、ブラウザオプションの一部、chrome://components/で表示される一部のコンポーネントなど)
- ブラウザ終了時のレジストリ書き込みを抑止
Chromium 41から、ブラウザが終了する度にレジストリ書き込みが行われるようになっています。
クラッシュの原因調査の一環で用意された機能だと思われますが、Tungstenには不要(※)なので、該当処理を削除しました。
※Chromeにはクラッシュ時にクラッシュダンプとこの機能で取得したデータを含めてGoogleに送信する機能がありますが、 Chromiumにはなく、活用できないため - chrome_watcher.dllの依存関係を削除
上記のレジストリ書き込み抑止と同様、クラッシュの原因調査関連機能なので削除しました。 - デフォルトのプロファイル(--user-data-dir)のフォルダー位置をTungstenが使用する場所に変更
- パスワード保存確認を情報バーに表示させるように変更
- コンパイラ最適化オプションの一部変更によるわずかな高速化
終了時にダウンロード途中警告を追加
Tungstenを終了させようとするときにダウンロード途中のものが存在する場合は、 ダウンロード途中であることを知らせるメッセージボックスを表示させるようにしました。
「ダウンロードマネージャを表示」ボタンは、Blinkエンジンでダウンロード中のものがあった場合にだけ表示されます。
※他のブラウザでは当たり前の機能だというのに、実装してなくてすみませんでした
バグ修正
以下のバグを修正しました。バグ報告を行ってくださった方に感謝します。
- タブを1個以上開いている場合、アップデート開始時にTungstenが終了できない
- 64ビット版OSで特定の操作を行うと64ビット版のローカルアプリ取り込みができなくなる
- 特定の状況でスタートボタンを押してもメニューが開けない
- 一部環境でTungsten終了後に他のアプリをクラッシュさせる (2.07から再修正)
- HTMLファイルの関連付けをTungstenに設定した場合、HTMLファイルが開けない (2.07から再修正)
- TridentエンジンのHTML5ビデオのコンテキストメニューが正しく表示されない
- Tridentエンジンでエラーページ表示時にコンテキストメニューが正しく表示されない
- Tridentエンジンのショートカットキーの対応漏れ
- その他、細かなバグ
すでにTungstenをお使いの方は、デフォルトでTungstenの起動時に通知されるようになっています。
その指示に従ってダウンロード・インストールを行ってください。
ダウンロードページからでもOKです。