2016年1月11日月曜日

Tungsten 2.07リリース

Tungsten Version 2.07をリリースしました。

変更点

Blinkエンジンの最新版、PGOビルド、x64版はフォーラムを覗くと何かあるかもしれません。

ウィンドウタイトル名を変更

タスクバーに表示されるウィンドウタイトルを、"Tungsten"固定からアクティブタブのタイトル名を追加するように変更しました。

マウスジェスチャーの一部表記を変更

マウスの利き手設定により、左ボタンと右ボタンの役割が入れ替わる環境を考慮し、主ボタン・副ボタンに変更しました。

Blinkエンジンを47.0.2526.106にバージョンアップしました。

Chromium 45からNPAPIプラグインが使用不可能になりました。ご了承ください。

Tungstenでは、以下のような独自修正を行っています。

  • アクティブでないブラウザウィンドウのチルトホイールイベントが正しく動作しないバグの修正
  • 不要機能の削除(Google Now、Googleアカウント同期機能、Chromiumアンインストーラー、翻訳、Chromium固有のブックマーク、履歴、ブラウザオプションの一部、chrome://components/で表示される一部のコンポーネントなど)
  • ブラウザ終了時のレジストリ書き込みを抑止
    Chromium 41から、ブラウザが終了する度にレジストリ書き込みが行われるようになっています。

    クラッシュの原因調査の一環で用意された機能だと思われますが、Tungstenには不要(※)なので、該当処理を削除しました。
    ※Chromeにはクラッシュ時にクラッシュダンプとこの機能で取得したデータを含めてGoogleに送信する機能がありますが、 Chromiumにはなく、活用できないため
  • chrome_watcher.dllの依存関係を削除
    上記のレジストリ書き込み抑止と同様、クラッシュの原因調査関連機能なので削除しました。
  • metro_driver.dllの依存関係を削除
  • デフォルトのプロファイル(--user-data-dir)のフォルダー位置をTungstenが使用する場所に変更
  • パスワード保存確認を情報バーに表示させるように変更
  • コンパイラ最適化オプションを一部変更によるわずかな高速化

バグ修正

以下のバグを修正しました。

  • Blinkエンジンの拡張機能の詳細情報が表示できない
  • HTMLファイルの関連付けをTungstenに設定した場合、HTMLファイルが開けない
  • 32ビット環境でレンダリングエンジンのプロセス監視が正常に動作しない
  • ローカルアプリ取り込みを無効化した場合、プロセス監視が正常に動作しない
  • マウスの主ボタンと副ボタンを入れ替えた環境でマウスジェスチャーが動作しない
  • 一部環境でTungsten終了後に他のアプリをクラッシュさせる
    ※解放済みのTungstenのフックDLLにアクセスしたことが原因です。フォーラムの不具合報告で上がった問題(Tungsten終了後にCLaunchがクラッシュする)が解決します。
  • 特定の状況で分割ウィンドウの解体するとタブバーが正常に表示されない
  • その他、細かなバグ

すでにTungstenをお使いの方は、デフォルトでTungstenの起動時に通知されるようになっています。 その指示に従ってダウンロード・インストールを行ってください。
ダウンロードページからでもOKです。