Tungsten Version 1.95をリリースしました。
ウィンドウ分割後に隣ペインへ移動するボタンの追加、新しいタブで開いた時の動作の修正、Blinkエンジンのバージョンアップ、バグ修正を行いました。
フィードバックをいただき、感謝しております。
ウィンドウ分割後に隣ペインへ移動するボタンを追加
ウィンドウ分割の対象を間違えてしまい、分割状態を元に戻そうとする時に、操作がD&Dしかできないため、
使い勝手が悪いというご意見をいただきました。
実は作者も以前から感じていたことで、使い勝手を改善する方法を考えていました。
1.95では、faviconにマウスカーソルを移すと、隣ペインへ移動するためのボタンが表示されるようにしました(分割されていた場合に限る)。このボタンをクリックするだけで、タブを隣のペインへ移動させることができます。
対象のタブが1個だけしかない状態でクリックした場合は、分割状態が解除されます。そのため、間違えて分割してしまってもわざわざ隣ペインへD&Dしなくても元に戻すことが可能です。
新しいタブで開いた時の動作の修正
リンクを新しいタブで開いた時、今までは同じグループの右端にタブが追加されていましたが、 右隣に開くようにしました。
また、ローカルアプリの取り込み時も、アクティブタブの右隣にタブが追加されるようになりました。
Blinkエンジンのバージョンアップ
Blinkエンジンを37.0.2062.124にバージョンアップしました。38は見送り。
普通にビルドするとNSSライブラリのバージョンが上がらず、署名検証不備の脆弱性が残ってしまいますが、
Gitのコミットログから脆弱性が修正された3.16.5に上げたリビジョンを探して更新したので大丈夫です。
したがって、Chromeの同バージョンと挙動が異なるところがあるかもしれません。
バグ修正
以下のバグを修正しました。
- 非アクティブタブを閉じた後、アクティブタブが右隣に切り替わる
- OSを起動してから10分未満にTungstenを起動させるとBlinkエンジンでよく開くページが表示されない
- アイドル時のCPU負荷を削減
- ウィンドウ移動時のCPU負荷を削減
- クイックスタートの個数が多い時の起動時間を短縮
- Windows aeroが無効の状態で他のウィンドウをアクティブ化すると他のウィンドウの描画がおかしくなる
- 拡張機能使用時のプロセス間通信量を削減
- グループ化した後でグループを閉じるとタブとブラウザウィンドウの整合性が取れなくなる場合がある
すでにTungstenをお使いの方は、デフォルトでTungstenの起動時に通知されるようになっています。
その指示に従ってダウンロード・インストールを行ってください。
ダウンロードページからダウンロード・インストールでもOKです。