Windows 8.1 Previewが最近公開されたようです。早速試験環境に入れて、Tungsten 1.12の動作を軽く確認してみました。
概ね問題なさそうです。TridentはIE11として動いているようです。しかし、 ユーザーエージェントが変だったり、IEコンポーネントのバグがIE11でも直っていなかったり、etc.。
- ユーザーエージェントに書かれているOSがなぜかWindows 8.1ではなくWindows 8
- ユーザーエージェントの追加処理に問題あり(Tungsten側のバグ?)
※like Geckoの最後の1文字が欠けてしまっているのを確認 - HTML5 testのスコアがIEより1点だけ低い
※差は「Custom search providers」。任意の検索プロバイダーを選べないのが原因? - Tridentのコンテキストメニューに「要素の検査」が出てくるが機能しない
表示例:
ユーザーエージェント確認のため、診断くんを勝手ながら使わせていただきました。
(個人情報消去のため一部加工。まずければすぐに消します)
IE10の(IEコンポーネントの)バグはIE11でも直らない
IE10で問題になっているMSN産経ニュースや楽天市場の検索結果画面でフリーズする問題は、残念ながらIE11でも健在です。
# これはIEコンポーネント側の問題なんだけど、MSはいつまでこのバグをほったらかしにするんだろうか。
直す気あるの?まったく。
もしフリーズしてしまった場合は、サポートページの通り、TungstenBrowser.exeを強制終了してください。
オペレーティングシステムのコンテキスト
Windows 8.1用が新設されたようです。
無駄な互換性チェックをさせないために、TungstenにはWindows 8のコンテキストIDを入れています。
Windows 8.1だけでなく"Preview"まで入ってしまっていますが、正式版でもコンテキストIDは同じでしょうか・・・?
というか、Windows 8.1用のコンテキストIDはまだ公開されていないような気がします。
そのうちコンテキストIDがわかるようになるでしょう。
2013/07/19追記・修正
いつの間にか公開されていたMSDNの該当ページによると、Windows8.1用のコンテキストIDは{1f676c76-80e1-4239-95bb-83d0f6d0da78}のようです。
また、Windows8.1を8と誤認識するのは、Win32APIのGetVersion(またはGetVersionEx)がWindows 8.1用のコンテキストIDをマニフェストに入れないと、わざとWindows8のバージョン番号を返すようになっていることが原因のようです。
なぜそんな余計な面倒なことをしてくれるのか・・・。