2013年6月2日日曜日

TridentとWebkitのダブルエンジンについて

バージョン1.10よりTridentとWebkitのダブルエンジンになりました!
が、そもそもTridentって?Webkitって?って感じの人がほとんどだと思うのでそこから説明すると…
  • TridentはInternet Explorer(IE)
  • WebkitはChrome
と思っていただけるとほぼ正解です。(やじが飛んできそうな説明ですが)

なので、Tungstenでのダブルエンジンというと、「IE」と「Chrome」の両方のブラウザを内部に持っているという意味になります。


メリットは今のところ、下記の通りです。
  • IEでしか見れないページが見れる
  • Chromeでしか見れないページが見れる

例として、tungsten-start.netのトップページをTridentとWebkitのそれぞれのエンジンで見ると下記の図ようになります。(左側がTrident、右側がWebkit)



メニューのグラデーションのかかり方が異なるのが分かります。
これは一例で、実際には色んなページや機能ごとに、ブラウザの差異が存在するので、多様なページに対応するためには複数のエンジンを搭載したというのが今回の対応になります。

特に一般企業のイントラネットではIEにしか対応していないページが多いため、「社外のページを見るのはChromeを、社内のページを見るのはIEを利用している」という人も多いのではないでしょうか。
(というか、僕はそうです。)
今回の対応はそうした層をターゲットにしています。

操作方法は簡単で、下記図のアイコンマークの部分をクリックすることで、閲覧中のページのエンジンを交互に切り替えることができます。


ちなみにデフォルトエンジンの設定を変える方法は
「スタート」→「設定」→「高度な設定」→「レンダリングエンジン」→「デフォルトレンダリングエンジン」
から設定を変更することができます。


「デフォルトエンジンはWebkitにしておき、IEのみ対応のページにアクセスするときにTridentに切り替える」という使い方を推奨しており、初期設定はその通りに設定されています。

現時点ではダブルエンジンに対応するのが精一杯という形なので、今後はダブルエンジンのメリットを生かす機能を追加できればなぁっと考えています。